仕事のストレスで鬱病になった人の事例

仕事のストレスからうつ病を発症した人の生活は、
まことに悲惨のひと言につきます。

うつ病を抱えたまま仕事を続けても効率は上がらず、
余計に自分を追いつめるようになる。
仮に休職・退職しても労災がおりるとは限らず、
闘病と経済的問題の発生、将来の生活への不安といった
三重苦に苦しむことになります。

うつ病の進行症状について

まずは個々の事例を紹介する前に、うつ病の進行段階と症状をおさらいしてみましょう。

第1段階

やる気がでない、集中力が続かない、物事を決められない、
思考が悲観的、つねに倦怠感がある
といった心身の諸症状があらわれる、
ごく初期の段階です。

第2段階

極度な食欲不振、睡眠障害、体重の増減、手足のしびれ
といった身体的症状に加え、考えが進まない・頭が働かないなどの
思考障害が起きる時期です。程度的には中期段階で、
手遅れにならないうちに専門医にかかるべきです。

第3段階

起きようと思っても起きられない、行動しようと思っても行動できない
といった身体的症状のほか、自分や将来に対して悲観的な考えにとらわれ、
些細なことにも否定的な感情が湧いてしまう重症段階です。
自殺願望が芽生えることもありますから、一刻も早い診断と治療が必要です。

仕事のストレスからうつ病になった2つの事例

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このようにうつ病はだんだんと進行していきます。
では、実際に発症した人の例をあげて、うつ病の現実をみてみましょう。

次の事例は仕事のストレスでうつ病になった人が
NHKのうつサポート情報室に寄せた体験談の抜粋です。

 

まず30代男性の投稿から。

今思えば、うつ病を発症する2年ほど前から前兆があったように思います。仕事はそれなりに充実感もありました。

自分の生活の時間を割いてでも対応し、いつしか、それが日常化していきました。入社以来15年間、開発につぐ開発で、出社して寝に帰るだけの毎日。夢の中でも仕事をし、休日も気が休まらなくなっていきました。最初の頃は、その緊張感が充実していたし、自分の能力が足りないから、ある程度の勉強も含めしかたがないとも思っていました。

有給休暇も、計画的利用から体調不良での消化ばかりになっていく。アフターファイブって何?休日もグッタリで、友人との付き合いも疎遠になっていきました。そして、他の人と自分の、「決定的な仕事に対する考え方のギャップ」と不公平感にさいなまれるようになりました。

休職の1年ほど前から、仕事中や通勤の車の運転中、突然、夢で見た仕事をしているシーンが頭の中にフラッシュバックされて頭痛がする状態になりました。常に頭が重く、首筋、肩から肩甲骨までが、こらえようもなく痛くなるまで凝り、半年もすると感情すらなくなってきました。

あるきっかけを機に、「うつ病」というものの存在を知りました。色々とインターネットで調査し、自己診断チェックを行い、近所にある医者に相談にいった所、「うつ病」の診断書をもらい、上司に提出すると、4日程の引継ぎの後、2005年7月1日、即休職となりました。

 

次に30代女性の話。

派遣の後、新卒の会社の設計と同じことがやれるような、設計事務所に勤務しました。仕事自体にはやりがいがありましたが、人間関係が殺伐としていて仕事内容について質問一つするにしても、とてもしにくい環境で何となく息苦しい職場環境でした。中途採用で入社したのだからと即戦力を要求され、その期待に応えようと必死に頑張っていました。しかしながら、頑張れば頑張るほど自分の仕事が増えてしまい、それに対してまた頑張るという繰り返しで、気がついたら睡眠不足と食欲低下からうつ病を引き起こしていました。

1ヶ月の自宅療養後に復職しましたが、すぐに遅れを取り戻そうと労働量はすぐに休職前と変わらない状態で復帰してしまいました。再度休職するように病院で言われたものの、結局、設計事務所側から一方的に解雇されてしまいました。一生懸命やってきた結果がクビなのか、と思い知らされ酷く落ち込み、うつ状態も悪化しました。

その後1年弱の自宅療養を経て、以前派遣で働いていた会社での採用の話が決まり、転職。ほとんどOJTもないまま、いきなり営業にいき、月のノルマを与えられ、慣れない状態から、うつ病を再発。1ヶ月の休職を経て、休職後は全く違う部署に異動になりましたが、すぐにうつ病を再発。2度の休職が、会社の幹部に評判が悪く、うつ病はいつ治るかという見込みがわからないということで依願退職することになりました。2度目のうつ病での解雇は本当にショックで、数ヶ月は寝たきりの状態で、たまに出かけても近所の目が気になったりして自宅に引きこもっていました。

 

いずれも仕事のストレスが原因でうつ病を発症してしまった例で、
最終的には休職を余儀なくされたというケースです。

うつ病の原因が仕事にあるのに。
会社は社員を見捨てて放り出す。
これがいまの日本社会の現状でしょうね。

そうであれば、うつ病にかかる前に、
いつ仕事を辞めてもいいように準備をしておくべきです。

会社以外に収入源を確保しておけば、
うつ病になる前に仕事をやめることができます。

もはや会社は助けてはくれません。
自分の身は自分で守るという考え方をつねにもち、
それを実践していくことが何よりも大切です。

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