過労死に至る労働時間とは?

人はいったい何時間働くと過労死になってしまうのか?
睡眠時間の短さは過労死に影響ないのか? 

ここでは過労死にまつわる時間的な問題を
取り上げていきます。

2割以上の企業が過労死ラインを超えて働かせている現実

厚生労働省労働基準局長通達による
「脳血管疾患及び虚血性心疾患等の認定基準について」(過労死ライン)は、
過労死を引き起こす残業時間の目安として、
「発症前1ヶ月間におおむね100時間、または発症前2ヶ月間ないし6ヶ月間にわたって、
月80時間を超える時間外労働が認められる場合は、
業務と発症との関連性が強いと評価できる」
としています。

一方で、厚生労働省の報告書「過労死等に関する実態把握のための
社会面の調査研究事業」の統計では、
1カ月の残業時間が月80時間を超えた企業は
22.7%もあったことを明らかにしています。

過労死を招く長時間労働に対しては、
政府も過労死等防止対策推進法を2014年から施行していますが、
これはたんに「政府は過労死を防ぐための活動をはじめます」というだけのものです。

ある調査では、その法律の名前すら知らなかったという
企業が17.6%もあったとしており、
長時間労働と過労死に関する企業の意識の低さを物語っています。

日本人の睡眠時間が短いのは残業が原因

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日本人の平均睡眠時間が短いことは世界的も有名なことです。
アメリカ・ミシガン大学がスマホアプリを使って調査したところ、
最も睡眠時間が短かったのは日本とシンガポールの同率1位で7時間24分。
最長のオランダ8時間12分と比べると1時間近く短くなっています。

とくに睡眠時間が短いのは、30代・40代といった働き盛りの世代。
NHKが行った調査によると、30代の平均睡眠時間は6時間57分、
40代の平均睡眠時間は6時間59分と7時間を切っています。

必要睡眠時間は人によって異なりますが、
NPO法人アメリカ睡眠財団(NSF)は、成人で7~9時間が必要だとしています。

なぜ日本人の平均睡眠時間が短いかといえば、
上記の統計によればやはり「残業時間が長いため」が第1位の31.2%。
ほかにも「帰宅後も仕事のメール・電話対応等で拘束されるため」が7.9%あるなど、
仕事量の多いことで睡眠時間が削られていることがわかります。

こうした現状に対して、勤務日の睡眠時間が
「どちらかと言えば足りていない」と回答した人は30.7%。
「足りていない」と回答した人は 14.0%で、
半分近い人が自分の睡眠時間は短いと感じています。

日本人の睡眠時間の短さに関してNewsweek日本語版に、
「睡眠不足を示す統計データは、日本が革新的なアイデアやひらめきが必要な
高付加価値産業の時代の変化に対応できていないという警告」
という意見が載せられています。

これからの時代、あくせく働いて何かを作るのではなく、
睡眠と休憩による「ひらめき」が必要な時代だとしているわけですね。

 

睡眠不足に陥ってまで会社にしがみつくのではなく、
ネット起業など自ら付加価値を提供する仕事に変えるのが
将来的にはいいと思います。

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